開発のこだわり

味を守るな ふくや創業者の教え

ふくやには、創業者の「味を守るな」という教えがあります。時代とともに変わるお客様の味覚や嗜好に対応させるためにために、味を変化させています。

ふくやの商品開発の3つの方向性

3つの方向性を念頭に入れながら「めんたいスパゲティーソース」、「いわし明太の博多煮」、「めんたいクリームソース」、マヨネーズタイプの「めんたいピュアソース」等の新製品が続々と誕生させました。昔からの博多の名物「もつ鍋セット」や、おきうとを利用した和菓子の「おきうと饅頭」「明太サブレ」とバラエティーに富んだ商品もあります。明太子ファンを飽きさせない新商品の開発と新規顧客層の開拓が急務となっています。商品開発部門から明太子に匹敵する新商品をつくりだすことが目下の課題として取り組んでいます。

 

開発か?偶然か?

偶然に生まれた、ふくやのあえもの明太子

あえもの明太子

あえもの明太子の第1号となった「数の子明太子」の開発は、誕生秘話があります。創業者 川原俊夫がなくなって間もない1981年、元会長の川原正孝が初めて仕入れた原料のたらこが通常では許されない切れ子などが混ざっていることが判明。大量の在庫が発生してしまい、正孝は頭を抱えていました。ちょうどその頃、日ごろつきあいのある業者から「年越しの数の子が大量に余って困っている」と正孝の所に相談んがありました。「業者さんあってのふくやなのだから、業者さんが困っているときは協力しなさい」という父の教えを思い出し、引き受け、その業者と様々な知恵を出し合って「バラ子と数の子を和えてみたらどうか」という答えを導き出しました。

偶然に生まれた、ふくやのあえもの明太子

試験的に店頭で販売すると、あっという間に完売。お互いの在庫分はあっという間になくなってしましました。その和え物を「数の子明太子」と名づけて1983年から販売。今や「数の子明太子」はふくや定番のロングセラー商品となりました。以後、明太子に合う食材はないかと探し、開発する食品研究室は、シイタケ、キクラゲ、エビ、ほたて、あさり等々、30を超す食材を試しました。以後、たこ、白魚、くらげ、いかなどが販売されました。

 

 

若者がターゲット。明太子を独創的な味に スパイシー、イタリアンな明太子

スパイシー明太子 オーリオ明太子

2007年から2009年にかけて発売されたのが、若年層をターゲットとした「スパイシー明太子」シリーズと「オーリオ明太子」です。今までにない明太子の誕生に挑戦。刺激的で新感覚な味を求めて開発しました。 明太子に新たな香辛料として「ハバネロ」と「ブラックペッパー」をチョイス。ハバネロは強烈な辛味を持つ唐辛子の一種。辛味とともにフルーティーな香りが特徴です。世界各地のハバネロを取り寄せていろいろ試した結果、辛味も甘味も強いメキシコ産のハバネロが明太子と相性がいいことが分かりました。これと唐辛子をブレンドした調味液に漬け込んでつくったのが「ハバネロ明太子」です。第2弾の「ブラックペッパー明太子」は、粗挽きとパウダーの2種類のブラックペッパーを使用。香り高く、爽やかで、スパイシーな味に仕上げました。

 
スパイシー唐辛子明太子
スパイシーブラックペッパー明太子
イタリアン明太子、オリーブオイル明太子
 

「オーリオ明太子」は、コンソメをベースに洋風な味に仕上げたたらこを、ガーリック、ローリエ、タマネギ、唐辛子と一緒にオイルに漬け込んだもの。豊かに香りが広がり、独特の粒立ち感が楽しめる商品に仕上がりました。スパイシー明太子もオーリオ明太子も、新感覚の洋風の味。家庭ではパンに乗せたりパスタにからめたりと、料理に活用していたただける明太子となりました。

 

 

健康への関心の高まり、2年かけてなっとくのいくふくやの減塩明太子

 
ふくやのあじわい減塩明太子
ふくやのあじわい減塩明太子
 

あじわい減塩明太子

2009年6月に発表した「味の明太子減塩」を経て、2011年11月、長年あたためてきた健康志向の明太子「あじわい減塩明太子」シリーズを完成させ、発売しました。塩分は、明太子にとっては必要な要素。プチプチっとした食感を出すには欠かせないものです。単純に塩抜きするだけの商品では、旨味が逃げてしまい、食感もベチョとしたものに。とても製品としては出せません。ふくやはこの問題を解決すべく、2年の歳月をかけて独自の減塩方法を開発。美味しさをそのままに、塩分を20〜35%カットに成功しました(当社商品比較)。「あじわい減塩明太子」は「減塩だけどおいしい」のが特徴です。旨味や粒が弾ける食感はそのままに保っているため、減塩でも従来の明太子と遜色のない仕上がりとなりました。発売に当たっては、ふくやの店を飛び出し、福岡市中央区天神の博多大丸パサージュ広場で「1000人の大試食会」を開催。温かいごはんを用意し、通りがかりの人に「味の明太子」と食べ比べていただきました。約1000人が参加する賑やかなイべントになり、結果はほぼ半々で、美味しさに変わりがないことが立証できました。

 


記念日が開発のきっかけに >
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