ふくや工場に入庫した原料は温度を5℃以下に設定し、すぐに原料官能検査を行います。再度、ふくや基準の原料であるかを熟練の「手」と「目」で1本1本確認。「柔らかすぎないか?」「皮が破れていないか?」「卵にハリがあるか?」を見極めて選別していきます。
選別された明太子は、創業者 川原俊夫が試行錯誤して作り上げた特製のブレンド唐辛子をまぶして10℃以下に管理された調味液に浸されます。選別した卵質に応じて調味液は調整されます。
熟成室内は0℃で管理。ふくやの特製調味液は最小限の材料で作られているため、原料に味が染み込みやすいので1、2日ほどの漬け込みです。長くは漬けません。それを超えると旨味が抜けていってしまうからです。2日間ほど漬け込むとたらこの旨味と調味液の旨味のバランスがとれた美味しい明太子に仕上がります。
様々な検査機器を使い、専門の知識を持ったスタッフが出来上がった明太子の品質を検査します。数値で安全性を徹底的に審査します。
しかし、ふくやの味は数値では測れません。そのため、ふくやには「味の番人」とも言える「官能検査員」がいます。官能検査とは、人の味覚・嗅覚・視覚などを用いて食品の特性を評価するものでふくやでは社内試験に合格した者のみ官能検査員になることができます。官能検査員は、明太子の「見た目」「香り」「味」などの微妙な違いを見分け、ふくやの「味」を守っています。官能検査員たちが仕上がりを確認し、合格してはじめて「味の明太子」が完成します。
審査で合格したものだけが製造ラインに。計量、パック詰め、包装の流れで製品化されていきます。
製造ラインは、フル稼働。流れるラインに作業員は遅れることなくスピーディーに計量、パック詰めを行っていきます。計量の作業員は、明太子を手に取るだけで重さがわかるほど繊細な手を持っています。この職人とも言える技で包装まで完了。すべての製品が金属検出機とウエイトチェッカーを通過してから、出荷されます。
「出来ることは全てやる」。これは原料選び、品質、味、全てにおいて万能な体制でお客様に「味の明太子」をお届けしたいからです。手仕事でしか作れない明太子は、携わった人の数だけ想いが込められています。創業者 川原俊夫は、「みんなに喜んでもらいたい」との一心で明太子を作りました。今もその想いは引き継がれています。皆様の食卓へ並んで「美味しい!」と喜んでいただけるために、最良の明太子をお届けいたします。